« USJ にアニメのアトラクション | トップページ | ビクターのリアプロ、国内発売決定 »

「愛人」と「再婚」は可能か?

『チャールズ皇太子、再婚』。テレビニュースで知ったのだが、ふーん、と思った。
まぁ驚いたが、それだけだ。
が、しかし。
Yahoo.トピクをふと見ると「チャールズ英皇太子再婚へ 長年の愛人カミラさんと」。
ええ゛ー?

いや驚いたのは、別に内容ではなく、書き方のほうだ。
このトピクは共同通信が配信したもので、『チャールズ英皇太子再婚へ 長年の愛人カミラさんと』となっている。
私がなにを言いたいかというと、「長年の愛人カミラさんと」。おかしいでしょ?

そもそも「愛人と再婚」なんて日本語がおかしい。なんで愛人と再婚できるのだ?
「愛人」というからには、結婚してる「本妻」がいるのだ(一般的な概念として)。
「本妻」が居なければ「愛人」は作れないのだから、「愛人」と「再婚」は出来ない(結婚の前に離婚しないとない。離婚したら愛人は「元愛人」になる)。
同様の理屈で「愛人と離婚」することも不可能だ。結婚相手のことを「愛人」とは呼ばないからである。

確かにダイアナ元妃との結婚中は「愛人関係」にあったのだろう。しかし、離婚した以上、その段階でもう「愛人」ではなく、ただの「交際相手」「恋人」と呼ぶのが正しいだろう。
離婚したのは随分前の話だし、またダイアナ元妃も何年も前に亡くなっている。
離婚して以降の「こっち側」何年かは愛人関係ではなく、ただの普通の交際だったのだから、それを「愛人」呼ばわりするのはどうなのか?
もし離婚したのが昨日今日であれば「愛人と再婚」でも許容範囲だと思うが、離婚したのはえらく前の話だ。

なにをバカなタイトルつけてんだ、ってことでポータルサイトを一回りして一通り調べてみた。

チャールズ皇太子、カミラさんと4月8日結婚(読売新聞)
<英皇太子>「さらばダイアナ」愛人カミラさんと再婚へ(毎日新聞)
チャールズ皇太子、再婚へ 長年交際したカミラさんと(朝日新聞)
チャールズ英皇太子が再婚へ 長年交際のカミラさんと (産経新聞)
チャールズ皇太子が再婚へ(日本経済新聞)

チャールズ英皇太子、カミラさんと再婚へ(ロイター)
チャールズ英皇太子が再婚、交際相手のカミラさんと(ロイター)
チャールズ皇太子、再婚へ=4月8日にカミラさんと挙式-英(時事通信)
チャールズ皇太子が再婚へ 長年の交際相手と(共同通信)
チャールズ英皇太子再婚へ 長年の愛人カミラさんと(共同通信)
英チャールズ皇太子が結婚へ、英王室発表、4月か(CNN Japan)

河北新報なども「愛人」と書いてるが、これは共同通信のものをそのまま流してるせいなので省き、また複数あるものは時間の経過で記事タイトルが変更の上再配信されてるものなのでそのまま載せた。2月10日22時現在のまとめ。

こうして見ると、共同通信の第一報と、毎日新聞が「愛人」と書いてる。念の為、毎日新聞を見たのだが、これは自社記事で、共同通信のものを転載してるわけじゃない。
冒頭に書いたような理屈で「長年の愛人と再婚」はおかしいと思うし、まして結婚すれば正式に妃殿下になる人なのだから「愛人」呼ばわりするのはどうなのだ?(「元愛人で長年の交際相手」ならまだ良いと思うが)。
いや個人のレベルではそれでもいいと思うのだが、一般紙がそういう書き方をするのに違和感がある、という意味である。
世間話で「あの愛人だった人ねー」というのはまぁわかるんだが、一般紙が書くかね。
私は今までも書いてる通り、毎日新聞の読者なので残念な限り。

ちなみに毎日新聞の記事を読むと、『結婚によりカミラさんは「コーンウォール公爵夫人」の称号をもらう。チャールズ皇太子が国王に即位した後はクイーン(王妃)ではなく「国王夫人」と呼ばれることになる。』らしい。
「国王夫人」か。なるほど。
英皇太子:「さらばダイアナ」愛人カミラさんと再婚へ(毎日新聞)
Yahoo!ニュース - イギリス王室

追記
翌朝に実際に配達された紙面では単に「再婚へ」の表記で、愛人云々はナシ。但し、記事自体はWeb版に残っているので、修正されたのではなく、刷り版による変化(字数削減)の模様。

'05/02/13 追記
面白いコラムが載ってたので再度追記。

東論西談:英皇太子の再婚 「なぜカミラ」永遠の謎(毎日新聞)
(略)再婚発表直後の世論調査では65%が再婚に賛成したが、皇太子が国王に即位したらカミラさんをクイーン(王妃)と呼ぶべきだとの回答はわずか7%。皇太子がエリザベス女王を継ぐのに同意する人は37%で、皇太子を飛び越え長男ウィリアム王子が即位するのがいいという人(41%)を下回る異変が起きた。
再婚はご自由に、でもあなたは国王にはふさわしくない--。これが皇太子に対する平均的英国民の今の感情だ。(略)
カミラさんは世間をはばかってか、ダイアナ元妃と同じ「プリンセス・オブ・ウェールズ」の称号を自分から辞退し、周囲に「将来もクイーンと呼ばれなくて構わない」と語っていたという。そこまで決心を固めた50代後半の離婚経験者同士の道行きを、英国民はもはや強引に引き留める気分にはなれなかった。(略)

|

« USJ にアニメのアトラクション | トップページ | ビクターのリアプロ、国内発売決定 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。