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毎日新聞「自閉姫の見聞記」

今年7月に、毎日新聞に『うちの子:自閉症とその家族』という自閉症に関するキャンペーン記事が掲載され、ここにも書きました。
して、今年の9月頃から同じく毎日新聞の朝刊に『自閉姫の見聞記』(ニキ・リンコ)という連載エッセイが週一で始まっていて、なかなか面白くてお気に入りになったんですが、MSN毎日新聞サイトに転載されてないので紹介できないなぁと残念に思ってたんです。
しかし今検索してみたら著者のニキ・リンコさんのサイトがあり、更に毎日新聞の本社のサイトのほうに転載されてることが判明。

簡単に説明すると、子供のときからおかしいおかしいと思いながらも、それは病気ではなく単に自分に根性がないせいだと思い込み、四苦八苦しながら大人になり、大人になってから始めて「これは病気のせいだったのか」と知った(「学習障害」の概念なんて昔はなかったので)。
そんな著者の七転八倒の経験やモノの考え方が時系列順に綴られています。
読んでいても気が滅入らず、むしろ楽しい。興味をひかれつつ読んでるうちに「ああ、そういう思考回路なのか」と段々理解していける内容です。挿絵がイイ味出してるのですが、Webには転載されていないのが残念。
簡単に引用すると、

第一回「ふざけてないのに」
「さてと、仕事の話はこれくらいにして、どうです? ごはん食べに行きませんか?」。6年前のある晩のこと、出版社の編集者さんに言われて、私は大声を上げました。
「えええっ、おかずはっ!?」
(略)実は、ふざけていたわけではありません。「ごはん」と言われたから、本当に白いごはんだと思っちゃったんです。このときの私は「食事に行きましょう」と言われているんだとは気づきませんでした。
それは、私が、広義の自閉症の一種、アスペルガー症候群だからです。私は当時33歳。発達障害とは気づかれないまま成人し、遅ればせながら、ようやく自閉の診断を受けて、まだ半年もたっていませんでした。 (略)
第七回:「疲れずに今ある力で」
臆病(おくびょう)で驚きやすい自分がイヤで、たまに出かけると、鈍感になろう、すれっからしになろうと刺激を浴びつづけた私でしたが、ただ疲労が蓄積していっただけでした。でも、これが良かったんですね~。今思うと、私は疲労に気づく感覚の発達が遅れてたんですよ。それがあまりにひどく疲れたおかげで、いくら鈍い私でも「おおおっ、『疲れる』ってのは、この感じなのか!」とわかったんです。 (略)
夜行バスより新幹線や飛行機が楽なのはぜいたくだからではなく、体力がないからなのかも。
皮膚がただれてかゆいのは、根性が足りないからではなく、湿疹(しっしん)などの皮膚病なのかも。
腰が痛いのは仮病ではなく、運動不足のせいかも。
静かな音楽や高原の散歩が好きだったのは、お上品ぶっていたんじゃなく、本当に好きだからかも。
読書が好きだったのは、ミエを張っていたんじゃなく、本が好きだったからなのかも……。 (略)
こんなかんじで子供のときから大人になり、今に至るまでのことが綴られていきます。

ニキ・リンコ/毎日新聞 朝刊連載
[自閉姫の見聞記]/1 ふざけてないのに…
[自閉姫の見聞記]/2 自分だけの世界とは
[自閉姫の見聞記]/3 ヒトには「考え」が?
[自閉姫の見聞記]/4 失敗してもめげない
[自閉姫の見聞記]/5 ヒトは動けば疲れる
[自閉姫の見聞記]/6 みんなは超能力者?
[自閉姫の見聞記]/7 疲れずに今ある力で
[自閉姫の見聞記]/8 無意識といわれても
[自閉姫の見聞記]/9 透明人間に徹したい
[自閉姫の見聞記]/10 締め切り守れるの?
[自閉姫の見聞記]/11 自己判断は禁物
[自閉姫の見聞記]/12 思いもしない展開に
[自閉姫の見聞記]/13 話のわかる仲間たち
[自閉姫の見聞記]/14止 「俺ルール」の不思議
(12月25日付け朝刊に掲載の第14回で連載終了)

気楽に読めて勉強になる、良い連載です。
一回あたりの文章量も少ないので、片手間に読んでみては如何でしょう。
・著者のサイト:自閉連邦在地球領事館附属図書館

12月5日追記
著者サイト見ると、色々と同じようなカンジで色々と書いてありますね。多少見難いですが、まぁしょうがない(笑)。
と、この記事が載ってるのは、東日本の発行分だけみたいです。あの脱力イラストが見れないのはちょっと勿体ない。また最近、新刊発行したとあるのでリンク。
ニキ リンコ著: 自閉っ子、こういう風にできてます!

12月27日追記
全14回、完結しました。Webにも全部転載されたので、ここを更新することはもうないでしょう。
ニキ・リンコさんのサイトの「館長私的記録」で、13回か14回で終わるんだろうなあというのは感じてましたが、少し微妙な終わり方です。うーん…?
まぁ「これっ」という終わり方が必要な連載ではないわけですが、なんか消化不良なかんじです。微妙。
ニキ・リンコさんは、1月4日くらいまではお出掛けのようで(館長記録に書いてある)。この終わり方について何か書かれるといいな…。

1月12日追記
ニキ・リンコさんのサイト、更新再開されてますが、連載についての言及がない(笑)。忘れられてるのかしらん。
ところで、ニフティの『瞬ワード』(検索キーワードのランキング)で、昨夜くらいから「アスペルガー症候群」「自閉症」が上位になってるんですが、なんかあったんですかねぇ…?
それはそれとして。「気付かれにくい」軽度の障害者にも対応する法律ができたようで。
クローズアップ2005:発達障害者支援法成立 ようやく光(毎日新聞)
まぁ運用の仕方は慎重にすべきだな…。というか、紙面では気付かなかったけど、これ、神戸さん(『うちの子:自閉症とその家族』を書いた記者)の記事なんですね。
やっぱ署名記事はいいな…。

1月14日追記
あー…なにやら、Google.の検索結果がおかしなことになってますが、これは当方が意図的にやっているものではありません。各ページの左側からこのページへリンクしているため関係ない記事もリストアップされてるわけですが、コントロールのしようがないのです。
Google.に相談してみたところ、サイドバーからリンクを外してもらうしかないとのことで、利便性の兼ね合いからそうもいかず…。そんなわけでどうにもならんので、すいません。

以前書いた記事:インターネット日和: 毎日新聞の啓発キャンペーン記事『うちの子:自閉症とその家族』

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