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親の不条理な一言

誰しも子供の頃を振り返ったとき「アレは不条理だったなぁ」と思うモノゴトがあるのではないだろうか。私も幾つかあるが、比較的最近のことで今だ「うーん?」と思ってることがある。

日本の若者の多数がそうであるように進学のために私は実家を出ることになった。
まぁこの辺はなんてことなく時間が過ぎ、家を出てかれこれ半年ちょっと過ぎた年末。これまた御多分に漏れず帰省することになりお土産を買って帰省した。
問題なのはこのお土産というやつである。

私はバイトをしていたが、帰省にかかる交通費はその中から出していた。往復で二万円ちょっと。
その上でお土産の代。出来れば、これは削りたいわけだ。
大体お土産といっても別にこっちは旅行にいってたわけじゃなく、帰省するだけで、行く先は自分の実家。
お土産なんているかいな、というのが頭にあった。
とはいえ手ぶらというわけにもいかないので、私はお土産を二つ買うことにした。片方は実家、つまり自分の親兄弟の居る家用。もう一つは、別に暮らしてる祖父母の家に持ってくためのもの。

同居なら一つでいいが、住んでる家が別なので二つ必要である。「三つじゃないのか?」と思うかもしれないが、家の近くに住んでたのは、父方の祖父母だけだったので、二つでよかった。
さて、前述の通り、出来るだけ金は使いたくないわけである。しかしイイお土産というのは、やっぱし高い
うーん。
悩んだ末、私は二つの土産の格を変えることにした。片方は少し高いもの。片方は少し安いもの。
私は多数の日本人がそうであるように年寄りは大事にしなさいと育てられ、まぁその通りだろうと異論はなかった。また単純に、一緒に暮らしてた親と、別々に暮らしてた祖父母と、どっちにお土産を持ってくべきかと考えたとき、後者だろうなと思った。
大体、帰省してる間、実家に寝泊りするので親の手伝いは出来るが、祖父母にはそうもいかない。だからお土産くらいはちゃんと買ってこうと、そう思ったわけである。
そんなわけで、これがいいなと思うものを祖父母用に、少し妥協したものを実家用に買った。

家に着いて土産を渡すとき、もう一つの包みを見た母に「そっちは?」と聞かれたので「こっちはばあちゃん家」と答えた。すると母は「お前はいっつも、ばあちゃん家にだけいいもの買ってくるんだから」と言ったのだ。
さらっと言われただけなので、母は半分冗談も混ぜていったのだろうが、私としては「うーん?」である。
まぁ確かに母の言う通り、修学旅行なんかでも、私にはこのバイアスがかかっていた筈で客観的に見た場合、「ばあちゃん家にいいもの」ばっかり買ってたかもしれない。
しかし。
年寄りを大事にしろと育てたのは親である。それを実行したら怒られるんかぃ、というのが私の頭に残った。

大体、生々しい話し、親にはまだ先があるのだ。
少なくとも今は親を脇に置いて祖父母にいいようにしてなにが悪いんだと思うわけだ。どちらが大事かというのではなく。
私は、私の子供にも「爺ちゃん婆ちゃんは大事にしろよ」と教えるだろうし、子供もそうするだろう。祖父母がいなくなれば、その分を自分の親のほうに差し向けるだろう。
そう考えた場合、トータルで見ればどっちも同じなはずだ。私の親は、私が祖父母にしたようなことを、私の子供にされるはずだし、私自身も同じだろう。
そして年寄りを大事に、というのはそういう意味ではないのだろうか。情けは人のためならず、ってやつだ。

私の頭にはそういう考えがあったので、年寄りを大事にしなさいと言っておきながら、したらしたで文句を言われるとはなんとも不条理だなぁと思ったのである(今でも思ってる)。
確かに親としては面白くないかもしれないなというのは想像できるのだが、それは年長者の余裕というやつで私(子供)に言うなよ、と思ったのだった(むしろ喜ぶべきじゃないのか?)。

そんなわけで、自分の子供が、祖父母を贔屓して優しくしてるように見えても、それはアナタの教育がよかったからで、自分(親)より祖父母を大事にしてるからではないと言いたい。
微笑ましいなと見てればいいのだ。
決して、子供に「私より婆ちゃんのほうがいいのっ!?」なんて思ったり、まして言ったらいけません
祖父母を大事にしろと教えたのはアナタですから。いいぢゃないですか、優しい子で。
世の中にゃ、実の祖父母に「あっち行け!」とか暴言吐くクソガキもいるんですから。

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